パニック障害中卒塗装職人”淳之介”のブログ

地方の板金塗装屋の真実。がんばってるけどちょっとね

オイラも地元で板金塗装で30年目。もうそんなやってんだ。そろそろ飽きてきたな。

所詮は地方の小さな町。1つの仕事をず~っとやってりゃ業界でも顔は知れてくる。イヤでもね。

そしてオイラが若い頃に出会った人達も、今じゃみ~んないい年こいたおじさんだ。

そんなおじさん達も、オイラを含めていろんな立場でおられる。

オイラみたいにたった1人で自営業してる人、2,3人で改造を主にしてる人、4人ぐらいでディーラーの仕事をメインに工場を営んでる人。

それぞれが、それぞれのやり方でがんばっている。

昔から、そして今でも仲良くしてもらっているそんな人たちの会社の真実、内情を紹介します。

みんな結構大変な思いをしながら頑張ってんだよ。

まずはオイラみたいに、たった1人で板金塗装屋を営んでいる後輩から。

彼はオイラより10歳ぐらい年下の30代半ば。仕事は中古車屋からほとんどもらっていてディーラーからはもらっていない。

なんでディーラーから仕事をもらっていないかというと、設備がディーラーから仕事をもらえるような設備ではないから。

塗装ブースも手作りブースで正規品のブースじゃないから、空気の流れや空気の吸気と排気のバランスを考えられたようなちゃんとしたようなものじゃないから、塗り終わった後のゴミも多い。

これじゃディーラーの仕事なんかできないということで、一切ディーラーの仕事はしていない。

腕の方は塗装歴30年目のオイラから見てもまったく問題ない腕をもってるんだけどね。

だったら正規品のブースを付ければいいじゃんって思うだろうけど、このご時世、1千万するようなそんな買い物はできない。ましてや1人でやってるからね。その上単価の安い中古車屋の仕事ばかりじゃ払っていけねぇし。

単価が安いうえに、顔を合わせるたびにさらに値下げを要求してくるんだから。

塗料代や材料代はかわらないのに、ってかむしろ値上げされてるものもあるってのに修理代は下げられる。

当然その分売り上げが下がるから、日曜日も祭日も仕事をするようになる。うつ病まっしぐらだ。

「もう辞めちまった方がいいよ」って言ったら、「今年中に辞めようと思います」ってついこの前言ってた。

もう病気になりかけてるし、奥さんも心配してたから、オイラもそう言ったんだ。

そして、2,3人で改造を主にしてる人の会社。

コチラは単純に、ディーラーの仕事ができるほどの腕がない。ズバッというけど。まぁ自分達で言ってることなんだけどね。そして「たしかに!」って思うだけ。

だから改造をメインにやってるし、そこが自分たちが生きていける場所だと、そこを選んでそこで勝負をしてる。

勝負できてるんだから、間違いがなかったってわけだ。

そして今度は、4人ぐらいでディーラーの仕事をメインに工場を営んでる人。

こっちの人はトヨタやホンダといったディーラーの仕事がほとんど。積載車だって持ってる。

というか、他の地域じゃどうか知らないけど、ディーラーの仕事をするんだったら積載車がないと仕事を入れてもらえないようだ。まぁわかんないでもないけど。にしても、そんな車は安いもんじゃない。

でもディーラーの仕事を取りに行くんなら、買うしかない。で、トヨタから積載車を買ったんだって。新車をね。

さらには代車として新車をリースしてくれとかね。いろいろ頼まれてるよ。

この前工場に遊びに行ったら4台あったよ、新車をリースしてる車が。オイラも多くは聞かないけど。

そのおかげでトヨタから仕事も入庫してる。そうじゃないと困るけどね。

でも、こんなものはいつ切られるか分からない。

マネージャーなんかが変わったとたんに仕事が切られた、なんて話はよくある話だ。

そのマネージャーが懇意にしている板金塗装屋に替えられた、というわけ。

でもディーラーと付き合っていく以上、よくある話だから板金塗装屋の方も覚悟の上だ。

だから一生懸命ゴマをすってるよ。見てて痛々しいほどね。で、その姿を従業員も目にする。

「あんなことして社長も頑張ってくれてるんだなぁ」って思ってくれる従業員ばかりならいいけど、そんなふうに受け止めてくれる人間なんて滅多にお会いできない。

みんな頑張ってるんだけど、ちょっとね。

所詮、地方の板金塗装屋の真実なんかこんなもんだよ。

以上『地方の板金塗装屋の真実。がんばってるけどちょっとね』でした。