オイラは車の塗装歴29年目。もうすぐ30年目に入るんだっけかもう入ってるのか、そんな感じ。
そんなオイラは仕事の性質上、塗料の販売も頼まれてしてるんだけど、その時によく聞かれることがある。
それは「塗装ってどうやったら上手く塗れますか?」ってこと。
その気持ちはわかるけど、それをそんな塗料の買い物ついでに、手短に単純に説明しろと?
まぁそんなことは面と向かって言わないけど、そりゃちょっと酷ってもんだ。
とりあえずオイラは「修行するしかないですねぇ」って言ってるけど。てか、それぐらいしか言えないよ。
立ち話程度に聞かれても。
しかも「塗装って…」と言われても、塗るところだけを説明したからって上手にキレイに仕上がるような単純なものでもない。
キレイに塗るためには、均等にスプレーガンで色を塗り重ねていかないといけないし、均等に塗っていくには、塗料がまんべんなくちゃんと噴出するようなそれなりのメーカーのスプレーガンを使った方がいいし。

よくオークションなんかで5000円とか3000円とかで売られてるスプレーガンがあるけど、もうお話にならない。
中古車屋の社長が買って自慢気にバンパーを塗装してみせてくれたけど、まぁ塗装肌は見事にバラバラ。
ちなみにこの中古車屋の社長は普段からバンパーのみは自分で塗装をしている。外注費を少しでも減らすために。
そして「なんか上手く塗れないね」だって。そりゃそうだよ。
あんなバラバラな塗料の出かたをする安っちいスプレーガンで上手く塗れるわけがない。
塗装歴30年のオイラが塗ったとしても安っちいスプレーガンじゃ慣れるまで時間がかかるわい!!
っていうか、そんなガンで上手く塗れるんだったら塗装専門メーカーのスプレーガンなんか誰も買わんわ!
というところで、話を戻す。
塗装が上手く塗れるためには、関係する1つ1つのことをやっぱりちゃんと自分なりに納得していかないといけない。
まずはスプレーガンをちゃんとしたメーカーのものというのは今説明した通り。
これはもう国内2大メーカーの「アネスト岩田」と「明治」のものを使っておけば大丈夫。
そして色を塗る前の下地であるサフェーサーやパテ。当然これだって大事だ。
どこのメーカーかもわからないような、とにかく安いからというだけのものだといくら塗料やスプレーガンをいいものを使ったとしてもこれですべてがパーになってしまう。
この上に塗料を塗るんだから、当然と言えば当然。
粗悪なサフェーサーやパテだと、研磨がしにくいとか、伸縮するとか、色を乗せた後に吸い込みを起こすとか、時間が経てばひび割れが起きるとか。あんまり安いものを使うともう何が起こるか分かんないから。
で、あとからお客さんに怒られるという。
スプレーガンやサフェーサー、パテなんか、塗る前の土台になるものはなるべくいいものを使うようにすること。
そして「塗装ってどうやったら上手く塗れますか?」について本質をいうなら、自分が使っている材料、使おうとしている資材のそれぞれの特徴やクセを感じ取って、使いこなす。
・ここまでしとかないと後々出るんだよなぁ
・これ以上するとダメなんだよなぁ
・このタイミングでやめといた方がいいんだよなぁ
・この様子が合図なんだよなぁ
と、こんなふうに、全行程の材料や資材が出している合図を見ることが出来たら、自然と綺麗に仕上がってくる。
とにかく特徴を感じ取って掴むこと。そしてそれを自由自在に操る。
そしたら、ほぼ自分のイメージ通りに仕上がってくれる。
以上『塗装ってどうやったら上手く塗れますか?について』でした。




