『お菓子売り場で子供にあんなに強く叱る前にさぁ』
スーパーなんかで買い物してると、時々子供の泣き叫ぶ声を聞くことがある。
迷子じゃなくてね。聞いてりゃ大体分かるってもんだ。
泣き叫ぶ声のする売り場の陳列棚の前を通ってみると、案の定、お菓子やおもちゃが並んでいる売り場だ。
で、間髪入れずにお母さんらしき人がやってきて、とりあえず大きな声で怒鳴る。
「ダメって言ってるでしょ!!!」
「もう連れてこないよ!!!」
「1人でそこに居なさい!!!」
「もう知らない!お母さん帰るからね!!!」
・・・・・・。

なんかね、悲しい気持ちになるよね、聞いてるだけで。
それと同時に、家の中でもことあるごとにああなんだろうなってのが何となく想像できるのはオレだけだろうか。
もうちょっと物の言い方がどうにかなんないもんかなと思うなぁ。幼い子供なんだからさ。
オレにも2人子供はいる。もう今では上が中一で下が小学5年だけどね。
もうさすがにお菓子売り場で駄々をこねるような年齢じゃないけど、でもコイツらは小さい時からお菓子売り場でダダをこねたりぐずったりしたことは一度もなかったんだ。ただの一度も。だからお菓子売り場で子供にあんなに強く叱ることもなかった。
それは何でか?
そんなもんの理由なんかわかるわけがない。ましてや中卒の男親。オレ程度がそんな理由が分かるんだったらみんな分かるってんだ。
育児の本すらも読んだことがないようなそんなオレが、それでもただ、上の子にも下の子にも何年もこだわってやり続けてきたことがある。
それは、”ちゃんと目を見て笑顔で会話する”ということ。
「見て」と何かを持ってきたときには、それを手に取って会話しながらじっくり見てあげる。
「読んで」と本を持ってきたときには、たとえ何かをしてても手を止めて読んであげる。もしくは「ちょっと待ってね」と言って待ってもらい、約束通りちゃんと読んであげる。
「ねぇねぇ」と言ってきたときにはすぐに振り返り、ちゃんと目を見て一生懸命話していることに「ウンウン」と聞いてあげる。
何かいいことをした時には大げさなぐらいに褒めてあげる。
ダメなことは、「こうなるからダメだよ」「ああなるからダメだよ」とちゃんと説明をつける。
これぐらいかな、オレが徹底してやっていたことは。
まぁこれはオレの感覚的なことだけど、怒鳴って言うんじゃなくて普通の口調で目を見てゆっくり言って聞かせると、親の目をしっかり見つめて子供なりに理解しようと真剣な表情でジッと聞いてるよ、意外と。
家の中でのこういうことの積み重ねが、またそのまんま外にも出るんじゃねぇかな。いいことも悪いことも。
「そんなの小っちゃい頃からやらないとダメでしょ?」っていう人がいるが、そんなことはない。
たった今からでも始めてごらん。辛抱強く、何度も何度もそうするんだ。繰り返し繰り返しね。
そしたら少~しずつ変わってくるから。
そんなもん大人だって一回言われたぐらいで即修正できるヤツなんてそうはいないのに、それどころか、何回言われても同じ失敗をする大人なんてのもザラにいるんだから、それを子供に求める方がおかしいだろ?。
お菓子売り場で子供にあんなに強く叱る前に、まず家でのそんなところから変化させてみて。
以上、『お菓子売り場で子供にあんなに強く叱る前にさぁ』でした。






