『中古車屋がお客にしている話の内容』
オレは車の板金塗装屋さん。
主に仕事をもらっているのは中古車販売業の人達からだ。
だから当然そのお店にはしょっちゅう行ってるし、いろんな場面にも出くわすからいろんな話も聞こえてくる。
そんな中でお客さんとの商談中に出くわして、「こんな営業してるんだ」とビックリした話しの内容を紹介する。

今じゃもうビックリなんてしないけどね。そこは常にそんな売り方をしてるってことが長年付き合ってきて分かったから。
あるときオレは出来上がった車をその中古車屋さんに持って行った。
その時そのお店でちょうど家族連れのお客さんが来ていて、そこの社長さんが商談をしていた。
オレはいつもの停車場に車を停めて、カギを閉めてそのカギを事務所に持って行き、外に出てからその社長さんの商談をしばらく眺めていた。
走行距離やグレード、装備品などの説明をし終えると、お客さんが言った。
「向こうにも1件中古車屋さんがあるじゃないですかぁ。そっちにも同じ車があって、3万ぐらい向こうの方が安いんですよねぇ。向こうの装備品とかをちょっと見に行って、また来ます」と。
そこでその社長、伝家の宝刀を抜いた。
「あ~あそこはねぇ~、辞めといた方がいいですよ~。ココだけの話、あそこは事故車が多いんですよ。走行距離のメーターを戻してる車もあるらしくて、この辺りじゃ有名ですよ」と言いやがった。
しかもオレに向かって「ねぇ!」だって。
「そうなんですよ!」ってオレにうなずけとばかりに同意を求めてきやがった。イヤイヤイヤイヤ。
「そうなんですか?」ぐらいしかオレは言えねぇよ。そこもオレの取引先だっての!。アンタそれ知ってるでしょうよ!。
っていうかアンタも向こうの中古車屋の社長のこと知ってるし、何度も一緒に飯も喰いに行ったりしてるじゃん!。
っていうかオレから言わせりゃ、その前に事故車とかメーター戻した車とかを売ってるのはアンタの方だし…。
イヤー、スゲーなって思った。初めて聞いたときは目が点になったよ。
もう今じゃ慣れてるし、この社長はこんなやり方だってことがこの辺りじゃもう有名だし。
やっぱ商売ってのはこうじゃないといけないんだろうな…。いや、違うと思うな…。
中古車選びは慎重に…。
以上、『中古車屋がお客にしている話の内容』でした。






